2011/11/26

紅葉の養老渓谷×現代アート~アート漫遊いちはら~

秋も深まってきました。皆さん、如何お過ごしでしょうか?
私はスイーツ福袋、茨城土産のケーキなど、食欲の秋を満喫中です^^;。
“食”だけでいいのか…“アート”や“自然”も満喫したい!

そんな折、“アート漫遊いちはら”というイベント情報を入手!
なんと、養老渓谷に現代アートが集結するのです。

しかも、かつて水戸芸術館で見た、KOSUGE1-16や木村崇人など
第一線で活躍中のアーティストが参加しています。
養老渓谷といえば、アートハウス「あそうばらの谷」にて、
メディアアートのクワクボリョウタ展も開催中。

養老渓谷…千葉県市原市のはずれ…いわゆる“田舎”に、
現代アートの風が吹き始めたのでしょうか!?
ちょっと、のぞいてみました^^/。




まずは、小湊鉄道・養老渓谷駅にやって来ました。
紅葉を楽しむ観光客で駅前は賑わっています。鮎の塩焼き・甘酒・焼き芋・野菜などが特設で販売されています。
線路にアートを発見しました!


線路上に作品が!



アーティスト長谷川仁と子どもたちのコラボレーション、「こども列車」です。
走らせるときは、自転車2台をくっつけたような車両を連結します。
ポップでありながら、山里の風景に馴染む、かわいい緑色の列車です。

お次は、「ちんどんプログラム」。
岩間賢(美術家)・トンデ空静(舞踏集団)・大島公司(波紋設計家)が結成した
チーム「いわのあいだ」によるパフォーマンスです。

養老渓谷に出没した舞踏集団がパフォーマンスを繰り広げ、駅に戻ってくるという。
しかし、屋台に群がる人々で賑わう駅舎とはうらはらに、
がらんとした駅前ロータリー広場。
…本当に、ここに出没するのでしょうか…?

看板はあるけれど…警備員さんもいるけれど…お客さんは?


かすかに、ラッパの音が聞こえてきました。
「おっ、帰ってきたな」と関係者らしき人がつぶやきます。
本当に、やってきました!
何事かと、駅舎にいた観光客も、パラパラ近寄ってきました。



白塗りのダンサー、演奏者がひなびた茶屋の前を通る!


ダンサーたちがついに広場へ!

駅前でのパフォーマンスは5分程でしたが、1時間30分におよぶ練り歩きのフィナーレであり、高揚感がありました。

お次は、現代アートユニット・KOSUGE1-16による「Throwing Machine」です。
投てき機を使って、はりぼての木に紅葉の葉っぱをくっつけるという、
参加型インスタレーションです。


木より大きな“投てき機”


投てき機から葉っぱが発射されるのは1日1回のみ。
50分ほど時間があるので、アートハウス「あそうばらの谷」までお散歩です。


色づき始めた紅葉のトンネルをくぐる散歩道♪

紅葉よりも赤い屋根

天気もいいし、空気も美味しい、景色もきれい^^。
いくらでも歩けそう♪

あっ、もうすぐ、投てき機の発射時間…歩きすぎて、時間を忘れていました。
急いで戻りますが、駅前からドンドコドンドコ太鼓の音が聞こえてきます。

駅に着いたときには、すでに木は紅葉していましたToT。
投てき機が動くのは、1日1回です。おそらく、バサッと一瞬で終わります。
見に行く人は要注意ですよ~。


投てき機では付かなかった葉っぱを拾い、みんなで紅葉させます。

駅前で採れたて野菜を購入し、次の会場に移動します。
白鳥公民館にて、トンデ空静によるパフォーマンス「熊娘」が行われるのです。
「養老渓谷」の隣、「上総大久保」駅を目指します。


手作り感にあふれるチラシ^^


白鳥公民館…ここでパフォーマンスが行われる!?

看板発見。やはり会場です。


ところが、開演10分前にもかかわらず、他にお客さんがいません。
時間を間違えたのかなあ…。
建物内をのぞくと、養老渓谷駅にいた白塗りのダンサーたちがリハーサルをしているので、
間違いではありません。


会場に展示された作品を見たり、関係者の方とおしゃべりをして、開演を待ちます。
古い椅子と机、「白鳥公民館」と刺繍の入った垂れ幕…レトロな雰囲気が漂っています。

驚くべきことに、市原市の市制50周年記念イベントとして、
「越後妻有や瀬戸内に負けないくらいの芸術祭」を開催する予定があるそうです。
そのための地ならしとして、「アート漫遊いちはら」が企画されたという。



舞台美術?岩間賢によるオブジェがどどーんと鎮座


カラフルなクラフトテープ絵画
ワークショップで子どもたちが制作


「白鳥の暮らしが見えるかも?」展
白鳥に住む人たちから借りてきた小物、貸してくれた人の写真


呼び込みの結果、お客さんが10人弱集まり、パフォーマンスが始まりました。
白塗りのダンサーたちが軽やかに、時に力強く、舞台中を動きます。
不思議な音楽、ストーリーが分からない展開、
ステージ上には謎めいた映像が投影されています。
ダンサーたちの身のこなしは素晴らしく、ただ者ではありません。
しかし、不可思議な世界で、自分も隣のおじさんたちも、呆気にとられるばかりです^^;


「トンデ空静」によるパフォーマンス『熊娘』

ただ者ではないのは当然。
帰宅して調べてみました。トンデ空静を率いる「松原東洋」さんを。
…「渋さ知らズ」のオーケストラ舞踏手として、
欧州公演もこなすような著名なダンサーだったのです^^;

観光客で賑わう養老渓谷
…しかし、アートを目当てにしてお客さんは僅か。
のどかな里山に、東京・日本各地・はたまた世界で活躍するアーティストが集まっています。
紅葉とアートが一緒に見られる、お得なイベントです^^
もっと知られてほしいなあ。


アート漫遊いちはら
会期:2011/11/23(wed)~12/4(sun)
場所:小湊鉄道沿線(里見駅・上総大久保駅・養老渓谷駅)、市原市民の森
主催:市原市
企画運営:社団法人市原市観光協会


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